易の根本思想の教え

 
 
 
 
 
 
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易の根本思想

 

 

古代人と天

古代人は先ず天の無限なる偉大さを感じた。やがてその測ることもできない創造変化の作用を見た。そして段々その造化の中に複雑微妙な関係(数)があること、それは違うことのできない厳しいもの(法則・命令)であり、これに随いこれに服してゆかなければ生きてゆけないもの(道・理)であることを知った。

天人合一観

(中略)どこまでも天地自然を諦観し、これに順応してその中に厳正な法則を発見し、人間自身を反省して、人間社会の存在・法則を天地自然と一致させて、天人一体になって渾然と生きてゆこうというのが易の根本精神である。

 

『易は天地と準ずる。故に能く天地の道を弥綸する』

『天地と相似足り。故に違わず』

『天を楽しみ、命を知る。故に憂えず』

易経 繋辞上伝

 

 

安岡正篤先生著作  易學入門(明徳出版社)より抜粋

 

天は上にあって能動的であり、地は下にあって受動的である。両者は対立するが、対立を通して統一されている。乾(天)と坤(地)の対立と統一、これが宇宙(空間・時間)構成の根本原理である。

 



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