摩周湖の透明度は、1931年、最大透明度41.6mで世界一を記録していました。
それが1952年の調査では29mまで透明度が低下してしまい、2004年8月の調査では19mと、どんどん透明度が下がり、これからの湖の状態が懸念されます。
透明度が下がってしまった原因は、諸説あります。ヒメマスやニジマスの放流でのプランクトン量の増加や、1952年に起こった十勝沖地震が発端だとする説や、排気ガスなどによる環境汚染、エゾシカの増加などが指摘されています。何が一番影響しているのかについては、未だ不明ではっきりしていません。
それでも北海道のアイヌ民族が神聖な湖として摩周湖や周りの山々など自然を崇めてきたように、貴重で美しい自然遺産を現代の私達もまた守っていかなければいけません。
弟子屈町では、町を挙げて住民の方々が環境保全に取り組んでおられます。
毎年行われる「摩周湖クリーンウォーク」では、弟子屈町の景観をウォーキングで楽しみながら清掃活動に励んでおられます。
環境をこれ以上汚染させないためにも、節度のある生活を心掛けなければと痛感させられます。