日本が誇る最古の神社
その歴史は古く紀元前90年前まで遡り、
「古事記」や「日本書紀」にご由緒が記されている日本最古と言っていい神社です。
三輪明神・三輪神社とも呼ばれます。
「古事記」伝説によると出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)は、
協力して一緒に国づくりをしていた少彦名神(すくなひこなのかみ)がいなくなって悲嘆にくれていた時、
海を明明と照らしながらやってきた一人の神さまと出会います。
それはご祭神である大物主神(おおものぬしのおおかみ)でした。
大物主神は、「われを祀ってくれるなら、国づくりに貢献してもいい」と言いました。
「どのようにしてお祀りしたらよいでしょうか」と問うと、
大物主神は「三輪山にわれをまつるように」と望みました。
「日本書紀」ではこの記述に相違があり、大国主神の幸魂(さきみたま)が海の向こうからからやってきたことになっています。
この記述の相違については専門家の間で現在でも研究が続けられていて謎の部分です。
三輪山をご神体として祀っています。
三輪山は三の鳥居の向こうにそびえています。きれいに整った円錐形の山です。
この神社では古来からの原初の祀り方を現代まで守っています。
ご祭神 大物主神(おおものぬしのおおかみ)
大己貴神(おおなむちのかみ、大国主神のこと)
少彦名神(すくなひこなのかみ)
ご利益 五穀豊穣
商売繁盛
交通安全
航海安全
歴代天皇の重要な祭祀の場
国づくりを守護した大神さま、神格の高い神さまということで歴代の天皇の尊崇が篤くゆかりも深いものがあります。
大物主神の政へあたえた影響力は強大でした。
天照大神(あまてらすおおみかみ)は、大物主神との戦いに敗れたとの記述もあります。
第十代崇神天皇(すじんてんのう・・・ハツクニシラスという最上級の称号を得た天皇)の時代に、国中に疫病が広まり人民の苦しみは大変なものでした。
この事態を憂いた天皇はことごとく身を清め、神意を問います。
すると夢枕に大物主神が立ち、
「これはわが御心である。自分がタタリを起こしている。オオタタネコ(三輪氏の始祖・三輪地方の当時の有力者か?)に自分を祀らせたら疫病も止まり、平安になるだろう」
とお告げがあり、
天皇は河内の国でオオタタネコを探し出し、三輪の神を祀らせたという話があります。
現在でも大神神社の隣にはオオタタネコを祀る若宮社があります。
実はこの強大な影響力を持った大物主神の正体は何なのかということが謎として残っています。
神さまとされているが家系は存在し、(天皇家と同じです)いまだ正確には判明しておりません。
大神神社は859年には神階の最高位の正一位になり、
延喜式では大和の国一之宮に選ばれています。
国づくりの神として長きにわたり崇められておりましたが、現在では伊勢神宮が天皇とゆかり深くなっています。
伊勢神宮は天照大神をご祭神としています。
参照/ 大神神社ホームページ/奈良県神社庁
所在地
〒633-8538
奈良県桜井市三輪1422
大神神社
TEL:0744-42-6633