埼玉県内に161も存在する、氷川の名をもつ神社
氷川の名をもつ社は全国に260社ほどあり、そのうち161社が埼玉県にあります。
多くの分社がありながら、全国に分散していないことは特徴的です。
広大な境内は約3万坪の広さがあります。
境内の東に位置する大宮公園は、以前は氷川神社の社領でした。その当時の広さは19万坪も有していたため、どれほど朝廷や武家からの崇敬が厚かったかが窺えます。
「大宮」という地名の由来は、もともと氷川神社に対する尊称からきています。
社格の高さや、その広い敷地から「大いなる宮居」として地元の人々が崇めていたのです。
氷川神社の鎮座する大宮の街には、まさに大宮という名称がぴったり合っています。
鎌倉時代には源頼朝から、江戸時代には徳川家から崇敬を集め、社殿の再建など頻繁に行われました。
明治天皇も氷川神社に行幸され、武蔵国の鎮守勅祭の社に定められています。
この勅祭社は、全国に十六社しかありません。
大宮公園内の敷地内にある氷川神社は、武蔵国の一宮となっています。
近くに動物園やサッカー場などもあります。
氷川神社の参道は南北に2km延びており、参道としては日本一の長さを誇ります。
およそ700本の木々の並木通りで、清々しい雰囲気のある参道です。
この参道を歩くには「JR大宮駅」では降りずに、その隣の駅の「JRさいたま新都心駅」で下車すると、一の鳥居から歩いて参拝することができます。
ご祭神 須佐之男命(すさのおのみこと)
稲田姫命(いなだひめのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
ご利益 出世開運・開運・商売繁盛・家内安全・国家鎮護
社伝によると創建はおよそ二千数百年前まで遡り、第五代・孝昭天皇の3年とされています。
その後、出雲系の氏族の武蔵氏が朝廷の命により武蔵国造となって氷川神社を奉崇したのがはじまりと言われています。
ご祭神も出雲にゆかりがあります。
この地は台地として、周囲には広い湖沼が広がっており、人々は農作を営みながら水や大地の恵みに感謝を捧げて暮らしていたようです。
武蔵野国一宮として奈良時代からすでに定められており、朝廷の東国においての重要な社とされていたことが分かっています。
氾濫することが多かった荒川を、出雲の簸川(ひかわ)に見立てています。
水神は時には水害を起こし人々を克しますが、
それ以上にいつも農作などに恵みをもたらしてくれる神として大切に崇められてきたのです。
春の大宮公園は、桜がとても綺麗です。
参照
氷川神社ホームページ
埼玉県神社庁
所在地 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
電車の場合
JR 「大宮駅」 東口から約15分
東武野田線「北大宮駅」 から徒歩約15分
自動車の場合
自動車「さいたま新都心西I・C」から約15分
自動車「岩槻I・C」から約20分