澄んだ沖縄の海を見おろす沖縄の鎮守
ご祭神 速玉男尊(はやたまのおのみこと)
伊弉冉尊(いざなみのみこと)
事解男尊(ことさかおのみこと)
ご利益・ご神徳 国家安泰
航海安全
大漁祈願
地元の人々からは「ナンミンさん」の名で呼び親しまれています。
昔、漁師が霊石を拾いました。
その霊石は、「われは熊野権現なり」と語ったことから、そのご神託によって熊野権現を勧請してご創建されたのが起源と伝えられます。
そのご神託があったときに漁師は船に乗っており、波の上であったことから「波上宮」という名になったといわれています。
ご祭神はいずれも熊野信仰とかかわり深い三柱の神さまです。
波上宮は沖縄本島に鎮座する11の神社(琉球八社)の筆頭であり、これらの神社は「安里八幡宮」をのぞいて、すべて熊野権現にゆかりをもっている神社です。
社殿は数十メートルの岸壁の上、三面海に臨んで建てられています。
本殿の下には那覇市で唯一のビーチ・海水浴場である波の上ビーチが広がっています。
眺望は素晴らしく、とくに夕陽の白波に映える様は美観です。
拝殿は赤瓦、丹塗り、白亜の壁とまさに南国の社らしい太陽に映える色彩です。
戦前まではそれぞれが独立した建物でしたが、現在は本殿、唐門、幣殿は合体しています。
社殿はどれも塩害(海辺の建物にみられる塩風などによるサビ)・台風の被害対策の研究を重ねた特別の工法が施されています。
境内の御嶽(うたき)は、神が降臨するとされる特別の聖地です。
現代では観光地化されていますが、沖縄県民の伝統的な信仰の場なのです。
ひと昔前では、島での行事や祭祀職の人以外は軽々しく立ち入れる雰囲気ではありませんでした。
観光として行かれる方々が沖縄の伝統信仰の地に敬意を持ってくださるよう願っております。
元旦には、境内に約6万人の初詣参拝者が立ち寄るそうです。
ご例祭は毎年5月17日で、「ナンミン祭」と呼ばれます。
沖縄古来の舞踊・音楽が奉納されます。まるで琉球王朝時代の絵巻さながらの光景です。
所在地 〒900-0031
沖縄県那覇市若狭1-25-11
電話:098-868-3697
アクセス
車の場合 58号線泉崎交差点から北西へ1km。(無料駐車場有)
ゆいレール(モノレール)の場合 「旭橋駅」から約1140m、徒歩約15分。
バスの場合 1・2・3・5・15・45番バスにて、「西武門(にしんじょう)バス停」下車。