ご祭神 大山祇命( おおやまづみのみこと)
積羽八重事代主命(ことしろぬしのかみ・・・恵比寿さま)
三島大社ではこのニ柱の神さまを総称して、三島大神といいます。
ご祭神である大山祇命(おおやまづみのみこと)は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の子であり、名に「大いなる山の神霊」という意味がこめられています。
事代主神は大国主命(おおくにぬしのみこと)の子であり、
恵比寿・大黒と呼ばれる二神はこの父子をいい、事代主命=恵比寿様といわれます。
かつて父である大国主命の朝廷に、山河を開き、田畑を拓き、魚漁の業を始めて国利に大いに貢献されたので、福の神としてお祀りしています。
経津主命(ふつぬしのみこと)と武甕槌命(たけみかづちのみこと)とが、高天原の使いとして皇孫に出雲国を献上するようにと判断を迫って来たとき、息子である事代主命は大義名分を全うすることを父に進言します。
そして快く出雲国を譲り、国土を瓊瓊杵命(ににぎのみこと)に奉ったときは、天の逆手を打ちなして、決して約束に違わぬことを表明しました。
これが後世、物の売買にあたって約束に違わぬ証として相互に手打ちする習慣の起源となったといいます。
また他の名を一言主神(ひとことぬしのかみ)、味耜高彦根神(あぢすきたかひこねのかみ)ともいわれます。
創建の時は不明ですが、奈良時代にはすでに社殿が存在し信仰されていたようです。
1854年(安政1年)の東海大地震で社殿はことごとく崩壊してしまい、現在の社殿の多くは幕末に再建されたのです。
境内は約5万㎡と広大で、三島桜、寒緋桜、大島桜など15種類、200本の桜があり参道の桜並木は見事な桜のトンネルとなります。
新版を入ってすぐ右には、樹高10メートル起こすキンモクセイの木があります。
樹齢1200年と言われており、国の天然記念物に指定されています。
かつてその芳香は二里(約8km)先まで届いたと伝えられています。
源頼朝の崇敬篤く、東海道第一の名社と仰がれていました。
北条政子が奉納した梅蒔絵手箱は鎌倉時代のもので、国宝に指定されています。
また鎌倉中期、時宗の開祖である一遍が三嶋大社に参拝したときの絵が宝物として残されています。
1月7日の「御田植祭」は能楽狂言を加えたもので、珍しい勧農の神事です。
例祭の8月16日は前日と翌日の三日間、街には山車が繰り出し、大にぎわいとなります。
2月の祈年祭と、8月の例祭と、11月の新嘗祭とを併せて三官祭とされ、その都度 奉弊使(ほうへいし)の参向があります。
参照
三嶋大社 公式ホームページ
静岡県神社庁ホームページ
電車のアクセス ・JR東海道新幹線、東海道線「三島駅」から、約7分。・伊豆箱根鉄道「三島田町駅」から、約7分。
自動車のアクセス 東名高速道路「沼津IC」から、約20分。