浅間( あさま )神社の鎮座する山梨県笛吹市一宮町は、
甲府盆地の東部、笛吹川の支流・金川の東岸にあり、南アルプス連峰を一望する地です。
近くには甲斐国分寺跡があり、昔この地域は甲斐国の政治的中心だったそうです。
浅間神社は「一宮さん」、「お浅間(せんげん)さん」と呼び親しまれています。
ご祭神は、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。大山祇命(おおやまづみのみこと)の娘であり、天孫・瓊瓊杵命(ににぎのみこと)の妃として、皇室の始祖と仰がれています。
皇子である彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、火須勢理命(ほすせりのみこと)、火照命(ほでりのみこと)の三方をお産みになりました。
別の名で 、吾田鹿葦津比賣命(あだかあしつひめのみこと)、また豊吾田津姫命(とよわだつひめのみこと)ともいいます。
謙譲の美徳があり貞淑で、国土の経営に内助の功があったと伝えられています。
山の噴火鎮める守護神としての信仰もあり、富士山を始めとする山々を鎮めるためお祀りする事が多い神さまです。
ご祭神 木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
ご利益・ご神徳
安産・子授け・子育て・開運・酒造守護・婚姻・縁結び・良縁・養蚕
境内には「夫婦梅」と呼ばれ、陰陽二花が実を結ぶご神木があります。
(県指定天然記念物)
この運命を子宝を授かりたい人が食べると、子宝があると言われ有名なご神木で、
祈願する人が多くおります。
梅折枝(うめおりえ)の神事は、旧暦4月 第二の亥の日に行われます。
子授け、安産の功徳にちなんだ子持ち石・陰陽石も境内にあります。
毎年4月15日に行われる大神幸祭(おおみゆきさい)は、川除(かわよけ・・・水害防止)祭として執り行われる壮大なお祭りです。
暴れ川を鎮めるため、釜無川信玄堤にのぞむ三社神社まで神輿が24kmを往来します。地元の人からは「おみゆきさん」と親しまれています。
この祭りの時に、神輿の下をくぐると子供が無病息災に過ごせると言われており、小さな子が親に抱えられて神輿の下をくぐる姿を見かけます。
浅間神社は第十一代・垂仁天皇8年に、現在の摂社、山宮神社のある富士山の麓にご創建されました。
第五十六代・清和天皇の貞観7年(865年)、前年の富士山大噴火を鎮めるために、
この地にうつされました。
はじめは南東2キロほどの、現在もある摂社の山宮神社が鎮座する場所にに鎮座していました。
以来、甲斐の国の大一の宮で「明神大社」として信仰を集めています。
本殿は流造りで銅板葦で、
拝殿は入母屋破風(いりもやはふ)造りで檜皮葦で建てられています。
宝物には、後奈良天皇(室町後期の天皇) 直筆の般若心経が納められています。
笛吹市には沢山の桃の木があり、山梨県の桃の生産量は全国の3分の1を占めます。
花が満開となる4月上旬には、一面が桃色に染められたかのようです。
また、ほど近い甲州市勝沼町とともに葡萄の生産地としても有名です。
名湯として名高い石和温泉も浅間神社からわずか数kmの距離にあります。
参照
浅間神社 公式ホームページ
山梨県神社庁ホームページ
電車のアクセス JR「山梨市駅」より、タクシーにて約10分。